2023年12月25日、マツダから4代目となる新型「フレアワゴン」が発売されました。
フレアワゴンの「flair」とは、英語で「才能」や「ひらめき」、「おしゃれ」という意味を持ちます。
つまり「才能」を持ったワゴンという、この車自体を表現したネーミングとなっています。
このブログは、マツダ・スズキ車に長年乗り、愛してきた筆者が、新型フレアワゴンについて解説します。
今回の記事では、新型「フレアワゴン」、「フレアワゴン カスタムスタイル」について概要を解説しますので、どのような車か知りたいという方は、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
新型「フレアワゴン」シリーズの概要!3代目を踏襲しつつ進化した魅力あるモデル
マツダといえば、今でこそSUVやロードスターなどのスポーツモデルをイメージする方が多いですが、企業がスタートしたときは軽自動車からのスタートでした。
R360クーペに次いでキャロルが発売され、マツダとして軽自動車の全盛期を1963年には迎えます。
そこを足掛かりとして、乗用車ブランドとして認知されていくようになりました。
そのようなマツダだったのですが、現在はOEMで軽自動車を発売しています。
その中で、2020年に創業100周年を迎え、新時代を迎えたマツダは、軽自動車市場においても継続して新型車を投入しました。
その最新の自動車が、2023年末に全面改良を遂げ発表された、新型「フレアワゴン」と「フレアワゴン カスタムスタイル」です。
今回は4代目となるモデルとなり、マツダの軽自動車ラインナップを支える重要な車種となります。
3代目のフレアワゴンシリーズから基本的な装備や機構は踏襲しつつ、新たなデザインと機能の進化を遂げたことで、より安全により快適な車へと進化したのです。
「フレアワゴン」という名前の通り、ワゴンタイプの軽自動車です。
・全高1700㎜以上
・後席両側にスライドドア
・軽自動車の規定内で居住性が最大限に確保されている
という特徴を持っていることから、軽スーパーハイトワゴンというジャンルになります。
室内空間の広さから、日常での移動から家族の送り迎え、キャンプや旅行といった幅広いニーズに応えることができる汎用性の高さに特徴があります。
マツダフレアワゴンが4代目として発売された背景
マツダ「フレアワゴン」シリーズの全面改良は、OEM車両であるスズキ「スペーシア」シリーズのフルモデルチェンジがゆえとなっています。
その背景には、市場の要望と技術の進化が大きく影響しています。
新型を開発する際の調査においては、室内空間が使いきれていないという部分のテコ入れがありました。広さ故の欠点といえる部分だといえます。
マツダは、この全面改良を通じて、デザインと機能性を高度に融合させた、新時代の軽スーパーハイトワゴンのあり方を提案するモデルとなるでしょう。
新型「フレアワゴン」のエクステリアとインテリア
新型「フレアワゴン」のエクステリアデザインは、3代目より機能性とスタイルをより洗練したものになりました。
フロントグリルなどはより新しさを思わせるものへと変化しました。
インテリアにおいても、ドライバーだけでなく、同乗者もより快適な室内空間で移動を楽しめるよう、細部にわたったデザインと機能の進化が見られます。
収納スペースはより使い勝手がよくなっており、日々の運転が楽しくなるような要素が盛り込まれています。
「フレアワゴン カスタムスタイル」の特別なデザイン要素
「フレアワゴン カスタムスタイル」は、エクステリアに大胆かつ洗練されたフロントグリルや、エレガントなアクセントを加えるメッキパーツが採用された特別版のフレアワゴンです。
エクステリアだけでなく、インテリアにおいても上質感が味わえるカスタムが施されています。
細部にわたる仕上げの質感が、所有満足度を向上させてくれます。
新型「フレアワゴン」のボディカラー
新型「フレアワゴン」シリーズでは、3代目から4色が踏襲されました。
共通色 ピュアホワイトパール(特別塗装色)
共通色 ブルーイッシュブラックパール3
「XG」・「XS」専用色 オフブルーメタリック
カスタムスタイル専用色 インディゴブルーメタリック2
これに加え、「XG」・「XS」には、「ミモザイエローパールメタリック」と「トーニーブラウンメタリック」、「モスグレーメタリック」の3色が追加されました。
また、2トーンカラーの設定もあります。
供給元のスペーシア、スペーシアカスタムには設定されているカラーがフレアワゴンには設定されていないものもありますので、スペーシアを見て気に入ったカラーが無いということもありますので、カタログでよく確認してみるといいでしょう。
収納スペースと便利な内装の細部
新型「フレアワゴン」の実用性は、豊富な収納スペースを設置することで表現されています。
今回のフルモデルチェンジにおいて大きな変更点となったのは、助手席前のビッグオープントレイの設置ではないでしょうか。
開発コンセプトとしては、昨今のコンビニなどにおけるレジ袋有料化における商品の直接持ち帰りの増加という生活スタイルの変化があげられます。
トレー化することで、弁当類を直接置くことができ、そこで食べることも可能になります。
後部座席丈夫にはスリムサーキュレーターが設置されており、快適な空間温度を保ちやすくなりました。また注目すべき新機能として、マルチユースフラップがあげられます。
この機能は、特に後席の乗員の快適性や、後席の利便性を大幅に向上させる機能となっています。
フラップの位置や角度を調整することで、オットマンとしての利用、レッグサポートとしての利用、荷物ストッパーとしての利用といった3つのパターンで利用できる機能となっています。
運転中にブレーキを踏むと後部座席に置いていた荷物がフロアに落ちてしまったという経験は誰もがあるかと思いますが、このマルチユースフラップを活用することで、荷物転落も防ぐことができ、よりストレスのかからないドライブを楽しむことができるようになっています。
他にも、インパネにはUSBポートも設置され、乗員の快適性と利便性を考慮した設計となっています。
これらの細部にわたる配慮は、長時間のドライブでも快適に過ごせる室内環境を作り出しています。
デュアルセンサーブレーキサポートIIによる衝突回避性能の向上
新型「フレアワゴン」シリーズで進化した安全技術の一つに、デュアルセンサーブレーキサポートIIがあげられます。
この先進的な安全システムは、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせることで、車両や歩行者、自転車、自動二輪車などを正確に検知し、必要に応じて自動ブレーキを作動させることができるシステムとなっています。
特に交差点での検知能力が強化されており、衝突回避や被害軽減に大きく貢献しています。
安全運転サポート車「サポカーSワイド」に該当
新型「フレアワゴン」シリーズは経済産業省や国土交通省などが普及啓発している、安全運転サポート車「サポカーS・ワイド」に該当しています。
「サポカーSワイド」は、高齢者を含む運転者を先進安全技術で支援し交通事故防止を図るサポカーの区分の中でも最上位の機能を持った車の区分です。
衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトを搭載する車が該当しており、より安全な自動車運転を行うことができる車として作られています。
走行の快適性
新型「フレアワゴン」では、新開発されたCVT(無段変速機)に変更されました。
軽量化が施され、高効率化が図られたことで、エンジンの出力をより効率的に伝達し、スムーズな加速感と静粛性が得られています。
また、マイルドハイブリッドシステムの採用により、都市部での頻繁な停止と発進をスムーズに行うことを可能にしており、燃費向上も実現しています。
ボディ構造においては、軽量かつ高剛性を実現するための最適化がほどこされています。
車両の安定性が向上したことで、乗り心地の良さも改善されています。
路面からの振動や騒音も低減しており、長距離運転でも快適なドライブを楽しむことができるように進化しました。
ガソリンエンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせ
新型「フレアワゴン」では、走行性能だけでなく、環境性能の向上も実現しています。
それがマイルドハイブリッドシステムの組み合わせです。
このシステムは、従来の自然吸気エンジンの利点を活かしつつ、マイルドハイブリッドの技術によって燃費効率と排出ガスの低減が実現されています。
モデル別価格と購入オプション
新型「フレアワゴン」シリーズは、価格面でも多くのニーズに対応しています。
基本モデルとなる「XS(2WD)」は、税込み154万1,100円からの価格設定となっています。
手頃な価格帯ですが、高い機能性を持った自動車を手に入れることができる価格です。
一方で、より高い満足感を求める方には、「フレアワゴン カスタムスタイル」がオススメです。
このモデルは、さらに洗練されたデザインと上質な内装を特徴としていることから、価格も高くなるものの、オプションなしで240万200円といった価格となっています。
20年前の軽自動車と比較しても、価格帯的には据え置きされている印象ですが、提供される内容はかなり進化しています。
ノーマル状態では満足できない方向けには、メーカー純正のアクセサリーも豊富に用意されています。
個人の特徴を表現するためのニーズに合わせて、自動車をカスタマイズすることが可能です。
例えば、ボディカラーやインテリアの素材、安全機能の追加だけでなく、ライトの変更や追加、パーツ類の追加など、多彩な選択肢から自分に合った車を実現することができます。
マツダのディーラーでは、購入前の試乗や詳しい説明も受けることができ、納得のいく車選びをサポートしてくれます。
新型「フレアワゴン」のまとめ
新型「フレアワゴン」は、洗練された外観デザイン、快適で実用的な内装、優れた走行性能、そして最先端の安全技術を融合させ、幅広いユーザー層に対応する軽スーパーハイトワゴンとして高い評価を得ています。
デザイン面では、3代目を踏襲しつつ進化し洗練されたラインが特徴的で、都市的なエレガンスと機能美を兼ね備えているといえます。
内装では、快適性と便利性を考慮した機能が盛り込まれました。
長い時間の運転や同乗での移動においても疲れにくい設計だといえます。
走行性能においては、燃費効率と走行の快適性を両立させるマイルドハイブリッドシステムの採用が大きな魅力です。
安全技術の面では、マツダ車では初となる「デュアルセンサーブレーキサポートII」となり、交差点における衝突回避支援機能が追加されました。
また、超音波センサーがフロントバンパーにも内臓されたことで、低速時のブレーキサポートも手に入れたことで、安心して運転できる環境が整ったモデルチェンジとなりました。
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