マツダ新型フレアワゴンはスズキからのOEM供給車!OEMについても解説

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2023年12月25日、マツダは軽自動車のフレアワゴンをフルモデルチェンジし、4代目フレアワゴンを発表、発売しました。

フレアワゴンは、スズキのスペーシアのOEM供給モデルの車で、スペーシアが3代目にフルモデルチェンジを行ったことから、マツダフレアワゴンも4代目と進化しました。

OEM供給車であるため、エンブレムが違うとかブランドで受けられるサービスが違うというところを除けば、基本的にはスズキのスペーシアと変わりはないのです。

このブログは、マツダ・スズキ車に長年乗り、愛してきた筆者が、新型フレアワゴンについて解説しています。

今回はフレアワゴンがスズキからのOEM供給モデルの車である点について解説するとともに、OEMについて知らないという方に簡単に概要も解説しておきますので、ぜひ車選びの参考にしてみてください。

4代目フレアワゴンはスズキからのOEM供給車

4代目フレアワゴンは、3代目スペーシアのOEM供給車です。

つまり、スペーシアのマツダ版がフレアワゴンというわけです。

見た感じフレアワゴンとスペーシアってそっくりだなと思っていた方もいたのではないでしょうか。

フレアワゴンとスペーシアとでは、車そのものの基本的な設定は同じです。

エンジン性能、足回り性能、室内空間の構造といった部分に違いはありません。

そのため、大きな違いといえば、車の前後から見たときのエンブレムというわけです。

もしフレアワゴンやスペーシアといったスーパーハイトワゴンが欲しいとなった場合、運転しやすさなどは基本的に同じ車だということで認識しておいていいでしょう。

OEMなのになぜ世代が違う?フレアワゴンのOEM供給の歴史

フレアワゴンとスペーシアとでは世代が1世代違うということに気が付いた方もいると思いますが、OEM供給されている受託側がのフレアワゴンがなぜか1世代カウントが多いですよね。

初代フレアワゴンは、実はスペーシアを供給したOEMでなかったからなのです。

初代フレアワゴンは、スズキパレットがベース車両でした。

その後パレットの後継車として登場するスペーシアが2代目フレアワゴンとしてOEM供給されたことから、フレアワゴンとスペーシアとでは世代にズレが生じてしまったというわけなのです。

余談ですが、初代フレアワゴンは、スズキのパレット販売終了時期の関係で、わずか10ヶ月という短命で世代交代した歴史を持っています。

フレアワゴン発売時点では、すでにパレットの販売終了とスペーシアの投入は決定事項だったのでしょうが、これもOEMだからこその歴史だったのでしょう。

背景ですが、各ブランドが公式見解を出していない部分ですので推測にはなりますが、当時のスズキのOEM供給の関係が影響していると筆者は考えています。

日産は軽自動車を三菱自動車と共同開発する動きを取ったことから、ルークスについてはOEM供給を停止。

その後、日産は共同開発したスーパーハイトワゴン車両を2代目ルークスとして販売することになります。

一方、スズキとしては日産のOEM解消に伴う補完が必要になります。

そこで軽自動車の商品ラインナップを広げることができるマツダが受託したのではないかと考えられるのです。

スズキからラパンをスピアーノとして販売していましたし、ワゴンRをAZ-ワゴン、KeiをAZ-オフロードとしても販売していましたので、スーパーハイトワゴンが加わることは、マツダとしてもメリットが大きかったのだろうと推測しています。

OEMとは相手先ブランド製造という言葉

マツダのフレアワゴンとスズキのスペーシアが同じ車だということは分かったと思いますが、そもそもOEMって何と思う方もいるかと思います。

OEMというのは、言葉でいうと、Original Equipment Manufacturerの略で、それぞれの単語の頭文字を取ったものです。

相手先ブランド製造という意味になり、一般的には自社ブランドでない製品を製造することです。

自動車業界の場合、OEMはとても有効な販売手段となっていて、国内ではホンダを除く自動車メーカー間で、OEM関係の自動車が販売されています。

スズキとマツダとの間では過去からOEM供給の歴史があり、フレアワゴンとスペーシアもそのOEM供給の一つなのです。

マツダ新型フレアワゴンはスズキ新型スペーシアのOEM供給車

今回の記事では、フレアワゴンはマツダが設計、開発、製造した自動車ではなく、スズキスペーシアをマツダブランドで販売するOEM供給の自動車であることが理解できたかと思います。

マツダブランドの車に乗りたいユーザーであれば、OEM供給車であってもマツダの販売する自動車であるのには違いありません。

ステアリングセンターに施されたマツダのブランドマークを見れば、マツダファンにとってはマツダに乗っているという気持ちをいつでも抱かせてくれるものです。

基本的にはスペーシアと同じ車ですので、アクセサリー関係も同じものが使えます。


OEM車両の場合、値引きや納期などもスズキで購入するより良い条件になる場合もあるでしょう。


そのようなOEM車のメリットを理解してフレアワゴンを知ると、より楽しい車選びができます。

ぜひ販売店で実車を体感し、車選びをしてみましょう。

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